【12月28日 AFP】31日に任期が終わる駐豪ジンバブエ大使が、オーストラリア政府に亡命を申請していることが28日の報道で明らかになった。この大使は、現ジンバブエ政権には正統性がないと主張し、帰国すれば無期限に拘束される恐れがあるとしている。

 地元紙キャンベラ・タイムズ(Canberra Times)が28日に報じたところによると、ジンバブエの野党「民主変革運動(MDC)」と関係が深いジャクリーン・ズワンビラ(Jacqueline Zwambila)大使は、任期が終わる31日以降も家族と共にオーストラリアに残れるよう豪政府に亡命申請を行ったという。大使からの亡命申請にオーストラリア政府がどう対応するのか、現時点では明らかになっていない。

 ズワンビラ大使によると、同大使がある小売業者に対して数百ドル(数万円)の支払いしていないとジンバブエの裁判所が判断したため、帰国すれば逮捕される恐れがあるという。同大使はそのような未払い金があることを否定している。