【12月25日 AFP】ブラジルのジルマ・ルセフ(Dilma Rousseff)大統領は24日、洪水の被害を受けた南東部エスピリトサント(Espirito Santo)州を上空から視察した。数日間続いた豪雨で、同地域では少なくとも14人が死亡する被害が出ている。

 当局によると、リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)州に隣接する同州では47都市が被災した。当局の前回の発表では死者数が12人、自宅から避難した人は4万6000人だったが、最新の情報ではそれぞれ14人、約5万人に増加している。また、被災地では停電が発生しており、通信が寸断されているほか、飲料水も不足している。

 エスピリトサント州の州都ビトリア(Vitoria)では、22日夜だけでも約130ミリの降雨を記録。複数の川の堤防が損壊したことから当局は24日、洪水被害が拡大する恐れがあるとして警戒を呼び掛けた。(c)AFP