【12月12日 AFP】ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)州各地で11日、豪雨のため洪水や地滑りが発生し、一部自治体が非常事態宣言を出した。少なくとも1人が行方不明となっており、交通網や空の足にも大きな混乱が出ている。

 リオデジャネイロ近郊の丘に広がるスラム街「ファベーラ」では、地滑りの危険があるとして、サイレンが鳴り響くなか43か所で当局が住民の避難を急いでいる。

 市内では一部の地下鉄駅で浸水被害が起きているほか、来年7月にサッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)の決勝戦が行われるマラカナン・スタジアム(Maracana Stadium)周辺の幹線道路も冠水し、通行止めになった。

 一方、消防当局によると同州ノバイグアス(Nova Iguaçu)で男性1人が川に転落し、行方が分からなくなっている。また、アンシエタ(Anchieta)で起きた土砂崩れで2人が下敷きになったとの報道もある。

 ブラジルでは先週末、北東部バイア(Bahia)州で豪雨により16人が死亡している。(c)AFP