【12月11日 AFP】ボクシング元ヘビー級世界王者のマイク・タイソン(Mike Tyson)氏が、英国への入国を拒否されていたことが明らかになった。

 タイソン氏は、自叙伝のプロモーション活動の一環でロンドン(London)を訪問する予定だったが、婦女暴行などの犯罪歴により入国拒否となった。ロンドンでは記者を集めて撮影会やサイン会を予定していた。

 英書店のウォーターストーン(Waterstone)によると、最近になって改正された英国の入管法によりタイソン氏は英国に入国することができず、同氏は予定を変更してパリ(Paris)へと向かった。

 タイソン氏はツイッター(Twitter)で自分が法改正の影響を受けることを知らなかったと釈明し、さらには「そういうことで英国にいるファン、俺に質問する勇気のあるやつはいるか?」と投稿している。

 その後、「質問には#UndisputedTruthBookを入れてくれ。ベスト5に入ったやつはリング入場を許可し、個人的な質問に答えてやる」、「OK、たくさん質問が来ている。勝ったやつには、@harpercollinsUKでもうすぐ連絡するからな。みんな参加してくれてありがとう」と投稿を続け、ファンとの交流を展開した。

 出版元のハーパーコリンズ(HarperCollins)の広報担当は、「2012年12月に英国入管法が改正されたことを認識していませんでした。このため、マイクはパリに場所を移して英国メディアと予定していたイベントを行います」とコメントした。

 タイソン氏は映画監督のスパイク・リー(Spike Lee)氏が演出を手掛けたワンマンショーを米ブロードウェー(Broadway)で上演しており、現時点では来年3月に英国ツアーが行われることになっている。

 ツアーはロンドン、グラスゴー(Glasgow)、マンチェスター(Manchester)で行われ、全8公演が予定されている。

 タイソン氏は1992年にミスコン出場者の10代女性を強姦(ごうかん)して禁固6年の判決を受け、3年間服役した。さらに複数の暴行罪やコカイン所持と使用後に運転したことによる有罪判決も受けている。(c)AFP