【12月10日 AFP】米メジャーリーグ(MLB)で素晴らしい活躍をみせたロイ・ハラディ(Roy Halladay)投手が9日、トロント・ブルージェイズ(Toronto Blue Jays)と一日限りの契約を結んだ後、現役引退を表明した。

 昨季までフィラデルフィア・フィリーズ(Philadelphia Phillies)で4年間を過ごした36歳のハラディは、12年間在籍したブルージェイズと一日限定の契約にサインした直後に引退を発表し、輝かしい成績を残した現役生活を締めくくった。

 通算203勝を挙げているハラディだが、ここ数シーズンは故障に苦しみ、登板機会が減少していた。

 ハラディは今年5月には腱板の一部と関節唇を損傷した右肩を修復し、骨棘(こつきょく)を取り除く手術を受けたが、その後は球速が落ち、昨季は13試合に先発して防御率6.82に終わった。

 引退を決意したハラディは、「試合で投げて勝負することは楽しくてたまらなかった。自分の思うような投球ができないと承知の上で登板することにとても苛立ちを感じていた」と語っている。

 ハラディはア・リーグとナ・リーグの両リーグで年間最優秀投手に贈られるサイ・ヤング賞(Cy Young Award)を受賞しており、2010年のポストシーズンにはノーヒットノーランを達成した。(c)AFP