【12月9日 AFP】8日に行われたサッカ-、カンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部のリーグ戦の試合中、3人が重傷を負うサポーター同士の衝突が起きた。

 2014年サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)開催を控え、すでにその秩序が懸念されている同国にとって、さらなる問題が発生した。

 警察によると、アトレチコ・パラナエンセ(Atletico Paranaense)とバスコ・ダ・ガマ(CR Vasco da Gama)戦で、両チームのサポーター同士は、パラナエンセが前半17分に先制点を挙げた時点で早くもスタンドで争っていたという。

 その後、警察のヘリコプターがピッチに降り立ち暴力行為をおさめ、医療スタッフがけが人の手当てに当たった。

 試合は約1時間の中断を挟んで再開された。

 警察は、パラナエンセが雇っていた警備員のスタジアム内での配置を非難。スタジアム内はクラブが契約している警備会社のスタッフが警備を行い、警察はスタジアム外のパトロールを行っていた。

 パラナエンセの関係者は「こういった場面は目にしたことがない。スタジアムを後にして帰宅したくなるものだ」とコメントしている。

 一方でバスコの関係者は「国中でW杯開催の話題が上がっている中、こういったことを目の当たりにするのは遺憾だ」と語っている

 試合が行われたサンタカタリナ(Santa Catarina)州のスタジアムでは、来年6月に開幕を迎えるW杯の試合は開催されない。(c)AFP