【11月26日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2013-14(UEFA Champions League 2013-14)のFCバーゼル(FC Basel)戦を26日に控え、決勝トーナメント進出決定を狙うチェルシー(Chelsea)のジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は、選手たちに闘争本能を示すよう求めた。

 チェルシーは敵地での試合に引き分けさえすれば16強入りを決めることができるが、勝利すればグループリーグ最終節のステアウア・ブカレスト(Steaua Bucharest)戦を前にグループEの首位を確定させることができる。

 本拠地スタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)で行われるステアウア戦は試合が立てこむ12月の中旬に予定されているため、モウリーニョ監督はその試合で選手数名を休ませたいと考えている。

 そんな思惑もあり、モウリーニョ監督は現在勝ち点4差のグループ3位につけるバーゼルから勝利を挙げるよう選手に求めた。

 モウリーニョ監督は多忙な12月の試合予定について「好きな時期だ。厳しい期間なので勇敢な者しか生き残ることはできない」とコメントした。

「クリスマスの時期には試合が立てこんでいるが、われわれは特別な気持ちで、特別なチームとして戦う。状況を楽しみ、スペインやイタリア、ドイツの選手のようにクリスマス(休暇)がないことを、忘れなければならない」

「イングランドにいたときは忙しい時期を楽しんでいたから、スペインとイタリアにいたときはそれが恋しかった。(チェルシーに)復帰したので楽しみたい。選手にも楽しんでもらいたい」

「(12月には)9試合があって、そのうちの1試合がステアウア戦だ。グループリーグの状況を打破することで、9試合の公式戦が8試合になり、12月に少しだけ余裕ができる。それが明日(26日)のモチベーションだ」

 一方、決勝トーナメント進出のためにバーゼルは、ステアウアと対戦するシャルケ04(Schalke04)と同じ結果をチェルシー戦で残し、さらに最終戦でシャルケとの直接対決で勝利しなければならない。

 チェルシーはグループリーグ開幕戦でバーゼルに敗れているが、モウリーニョ監督はわずかなミスも許されない状況が相手チームのプレッシャーとなることを望んでいる。

「彼らはプレッシャーにさらされているが、われわれはそうではない。われわれは予選通過を決められるが、バーゼルはもし明日勝ったとしてもシャルケ戦を戦わなければならない。難しい状況にいるということだ。初戦の後、われわれは仕事をしっかりと行い、彼らはそれができなかった」

「今のチェルシーは、スタンフォード・ブリッジで戦ったチェルシーよりも優れているよ」

 チェルシーは負傷のためここ3試合を欠場していたフェルナンド・トーレス(Fernando Torres)が戦線に復帰したものの、ダビド・ルイス(David Luiz)が膝に問題を抱えているため遠征には帯同していない。 

 モウリーニョ監督は、代表戦週間に髪を短く刈り上げ、臨戦態勢を整えた様子を見せた。

 指揮官はトーレスからバリカンを借りて自ら頭を丸め、帰宅前に自分の写真を夫人に送り、承認を得たと明かした。

「やろうと決めてね。フェルナンドに機械をもらって鏡の前で自分でやった。ナイスで安上がりだ。家に入れるか確認するために帰宅する前に写真をモウリーニョ夫人に送ったが、何の問題もなかったね」

(c)AFP