【11月7日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2013-14(UEFA Champions League 2013-14)は6日、グループリーグ第4節の試合が各地で行われ、グループHのFCバルセロナ(FC Barcelona)は3-1でACミラン(AC Milan)を下し、16強入りを決めた。

 本拠地カンプ・ノウ(Camp Nou)で試合に臨んだバルセロナは、リオネル・メッシ(Lionel Messi)が2得点を記録し、2試合を残して決勝トーナメント進出を決めた。

 ここ3試合得点のなかったメッシだが、ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)がイニャツィオ・アバーテ(Ignazio Abate)に倒されて獲得したPKをしっかり成功させ、先制点を挙げた。

 バルセロナはその後、セルヒオ・ブスケッツ(Sergio Busquets)が2点目を挙げたものの、ミランもハーフタイム直前にカカ(Kaka)の折り返しがジェラール・ピケ(Gerard Pique)に当たってオウンゴールとなり、命をつないだ。

 それでもバルセロナは後半38分、セスク・ファブレガス(Cesc Fabregas)のパスからメッシが得点を奪い、点差を安全圏に持ち込んだ。

 この試合に敗れたミランだが、それでもアヤックス(Ajax)を勝ち点1、セルティック(Celtic)を同2上回ってグループ2位を守っている。同日に行われたグループのもう1試合では、オランダ王者のアヤックスが1-0でセルティックに勝利している。

 両クラブの対戦が過去3シーズンで8度目となることもあって、欧州の強豪同士の対戦であるにもかかわらず、試合はかなり落ち着いた雰囲気の中で行われた。

 しかしながら、バルセロナを率いるヘラルド・マルティーノ(Gerardo Martino)監督は、この試合でグループ突破を決めようという強い意志を見せ、現在のベストメンバーを送り出し、左サイドバックには復帰したアドリアーノ・コレイア(Adriano Correia)を入れた。

 これに対してミランのマッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)監督は、マリオ・バロテッリ(Mario Barwauh Balotelli)をベンチスタートとし、前線にロビーニョ(Robinho)とカカという元レアル・マドリード(Real Madrid)の2人を組ませて驚きを提供した。

 しかし前半、このブラジル人コンビはほとんどの時間で孤立し、主導権はバルセロナが握った。

 抵抗を見せていたミランの守備陣は30分でついに決壊。冷静さを一瞬なくしたアバーテがペナルティーエリア内でネイマールを倒すと、メッシがペナルティースポットから今季チャンピオンズリーグでの5得点目を決めた。

 さらにバルセロナは前半39分、シャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)のFKにノーマークで合わせたブスケッツが簡単にヘディングシュートを決め、点差を2点に広げた。

 その直後にはアドリアーノがミランのGKクリスティアン・アッビアーティ(Christian Abbiati)に指先でのセーブを強い、あわや3点目という場面を迎えたが、ミランは前半最後のプレーでカカの折り返しからピケがオウンゴールを記録し、試合に生き残った。

 アッレグリ監督は後半開始とともに、今一つだったロビーニョに代えてバロテッリを投入。するとバロテッリはすぐさまミランの攻撃に前半になかった特徴を加え、低い強烈なシュートを放ったがこれはGKビクトル・バルデス(Victor Valdes)にうまく対応された。

 それでもバルセロナは終盤、セスクとの華麗なワンツーパスで抜け出したメッシが冷静にシュートをゴールの天井に決め、勝ち点3を確実にした。(c)AFP/Kieran CANNING