【11月1日 AFP】台湾で展示されていた黄色いアヒルのおもちゃを模した高さ18メートルの巨大アート作品が、10月31日夜に発生した地震で「犠牲」となってしまった――。地元当局が11月1日、その詳細を発表した。

 台湾では31日、マグニチュード(M)6.3の地震が発生。台北(Taipei)を始め台湾全土で揺れを観測し、各地でパニックになった住民らが避難する様子がみられたものの、被害は少なく負傷者も数人が軽傷を負っただけだった。

 ところが、北部・桃園(Taoyuan)県ではこの地震で停電が起き、同地で展示中だったオランダ人アーティストのフロレンティン・ホフマン(Florentijn Hofman)氏によるアート作品「ラバー・ダック(Rubber Duck)」の内部に空気を送るポンプが停止。ゴム製の巨大アヒルがしぼみ始めてしまったという。

 展示の主催者は、電気が復旧した後にアヒル内部の空気の充填(じゅうてん)を再開した。しかしその作業中、強風にあおられて、アヒルの尻の部分に亀裂が入ってしまったという。アヒルは破裂するように一気に空気が抜けてぺしゃんこになり、池に浮かぶ黄色い円盤と化してしまった。

 関係者によると、作品の修復は難しく、展示は中止せざるを得ない状況だ。現在、台湾南部・高雄(Kaohsiung)で展示されていた別の「ラバー・ダック」を借り受ける方向で調整中だという。

 高雄では9月から約1か月に及んだ展示期間中、400万人が巨大アヒルを見に訪れた。高雄の巨大アヒルも台風19号(アジア名:ウサギ、Usagi)の襲来で「安全」が懸念されたが、事前に空気を抜いて陸上に「避難」し、無事だった。(c)AFP