【10月14日 AFP】13NFLは13日、第6週の試合が行われ、ミネソタ・バイキングス(Minnesota Vikings)は10-35でカロライナ・パンサーズ(Carolina Panthers)に敗れた。

 2日前に息子を亡くしたエイドリアン・ピーターソン(Adrian Peterson)はこの試合で戦列に復帰し、ファンから温かい歓迎を受けたが、バイキングスを勝利に導くことはできなかった。

 ピーターソンは10日、2歳の息子と面会するためにサウスダコタ(South Dakota)州のスーフォールズ(Sioux Falls)を訪れたが、息子は11日に病院で亡くなった。母親の交際相手の男性から暴行を受け、負った傷が死因とされている。

 ピーターソンは、この試合の前にフォックス・スポーツ(Fox Sports)に対しメールで声明を発表。

「コンバインの前夜に兄弟が亡くなった時も、私は参加を決めた。そして今回も同じ理由から私は出場する」と述べ、試合に出場する意向を示していた。

 ピーターソンの兄弟、クリス・パリス(Chris Paris)氏は、2007年のNFLスカウティングコンバインの前夜に、テキサス(Texas)州ヒューストン(Houston)で殺害された。

 またピーターソンが7歳の時には兄が、自転車に乗っているところを飲酒運転のトラックに轢かれ命を落としている。

 2012年にはシーズン最優秀選手(MVP)に選ばれたピーターソンは、自身の選手としての成功は、人生で起こった数々の悲劇に駆り立てられてプレーした結果だと話している。

 13日の試合でピーターソンは10回のラッシュで合計62ヤードを記録。また3回のレシーブで21ヤードを獲得した。(c)AFP