【9月30日 AFP】インドのムンバイ(Mumbai)で27日早朝に発生した5階建て住宅ビルの倒壊事故で、29日までに60人の死亡が確認され、捜索活動が打ち切りとなった。当局者が述べた。

 倒壊したのはムンバイ東部にある22世帯が暮らしていた5階建てのビル。建物を所有する地元自治体のBMCBrihanmumbai Municipal Corporation)の職員とその家族が暮らしていた。

 ムンバイ市警の副本部長は「死者は60人に上っている。がれきからの遺体捜索活動は打ち切った」と述べた。

 また、同副本部長はAFPの取材に、倒壊事故に関連して1人の身柄を拘束したと述べた。インドPTI通信(Press Trust of India)によると、拘束されたのは建物の1階を使用していた男で、倒壊の原因となる不法な改築を行っていた疑いがある。

 地元メディアによると、建物の築年数は約30年で、「迅速な修繕」が必要な物件としてリストされていた。居住者は今年4月に立ち退きを求められていたという。

 災害対策当局によると、事故現場からは33人が救助された。一方、死者の中には女性26人、子ども5人が含まれていた。捜索活動は事故後48時間にわたって行われてきたが、がれきの撤去が終わり、29日に打ち切りとなった。(c)AFP