【9月23日 AFP】米人気歌手セレーナ・ゴメス(Selena Gomez、21)が、ロシアで予定していた2公演をキャンセルしたことが分かった。原因は、米人気歌手のマドンナ(Madonna)とレディー・ガガ(Lady Gaga)がロシア公演で同性愛者の権利支持を表明した後、国外ミュージシャンに対して課された厳しいビザ(査証)発給規制にあるという。

 コンサートを主催するロシアン・エンターテインメント・アカデミー(Russian Entertainment Academy)によると、ゴメスはサンクトペテルブルク(St. Petersburg)とモスクワ(Moscow)で、23日と25日にコンサートを行う予定だった。だが、ビザ発給が遅れているため、公演には間に合わないと判断したという。

 同社はロシア通信(RIA Novosti)に「何とか解決できると、直前まで考えていた。だがわが国(ロシア)で物事は、そう単純ではないことが分かった」と語った。

 ディズニー(Disney)映画やテレビ番組で子役として活動し、現在は歌手としても活躍するゴメスは今年、米ロサンゼルス(Los Angeles)で行われた同性愛者など性的少数者のイベントに参加したと伝えられている。(c)AFP