【9月11日 AFP】ローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王(76)は、もうパパモビルがなくてもバチカン市内を自由に走ることができそうだ。ある司祭が、長らく愛用していた自動車「ルノー4(Renault 4)」をプレゼントしたのだ。

 この白いルノーは20年ほど前に製造されたもので、走行距離は30万キロ。レンゾ・ゾッカ(Renzo Zocca)司祭(70)が7日、法王に贈った。

 法王の「貧しい人のための貧しい教会」づくりの活動に感銘を受けたゾッカ神父は、障害のある人や貧しい人、薬物依存症の人のためにイタリア北部ベローナ(Verona)の労働者階級居住区で自身が行っている活動について、法王に手紙を書いた。すると先月10日、法王から直接電話がかかってきたという。

 ゾッカ神父は、カトリック系の伊誌ファミグリア・クリスティーナ(Famiglia Cristiana)電子版が今月10日に掲載した記事の中で、「何を話したらよいかわからなかった。息切れがした」とその時の心境を語っている。法王に何か贈り物をしたいと思ったゾッカ神父は、ルノー4を置いて他にないと思ったという。

 法王はルノー4を慈善団体に寄付してはどうかと提案したが、最終的にはプレゼントとして受け取ることを了承し、バチカンで今月7日に会う約束をした。

 そして当日、ゾッカ神父が法王の住居にルノー4で到着すると、法王は以前、自分もルノー4を所有していたと話し、ボディーガードが不安そうに見守る中、車に乗り込み走り去った。

「護衛の方は本当に心配そうでした。だって、これから法王は私の車でバチカン市内を走り回ることになるでしょうから」とゾッカ神父は話し、「トランクには念のため、雪用タイヤも積んでおきましたよ」と付け加えた。(c)AFP