【9月10日 AFP】2014年サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)の南米予選は10日、各地で試合が予定され、アルゼンチンとコロンビアは勝ち点1を獲得すれば、ほかのチームの結果に関係なく、本大会への切符を手にすることができる。

 アルゼンチンは敵地アスンシオン(Asuncion)でパラグアイと対戦する。パラグアイは6日の試合でボリビアに4-0で大勝しているものの、予選突破は絶望的となっている。

 アルゼンチンのアレハンドロ・サベジャ(Alejandro Sabella)監督は、6月のエクアドル戦で出場停止となったゴンサロ・イグアイン(Gonzalo Higuain)、ハビエル・マスケラーノ(Javier Mascherano)、ディフェンダーのフェデリコ・フェルナンデス(Federico Fernandez)とエセキエル・ガライ(Ezequiel Garay)の主力4人を欠くことになる。

 アルゼンチンは1年前にホームで行われた対戦でパラグアイに3-1で勝利した。2010年のサッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)ではベスト8まで勝ち残ったパラグアイだが、今回の南米予選で現在9チーム中8位と低迷している。

 しかし、パラグアイはビクトル・ジェネス(Victor Genes)新監督が就任してから立ち直りをみせ、8月に行われたドイツとの親善試合では3-3で引き分け、勝利に値したと賞賛された。

 それでもパラグアイの復活はあまりにも遅く、プレーオフ進出の可能性もほかのチームの結果次第となっているが、彼らは10日の試合でアルゼンチンの障害になるかもしれない。

 パラグアイ戦を控え、アルゼンチンの主将リオネル・メッシ(Lionel Messi)は、「難しい試合になる。だけど、僕らはこれまで順調だったし、それが続くことを望んでいる」とコメントした。

 パラグアイとアルゼンチンの試合は、10日に行われる南米予選4試合の最後の試合となっている。そのため、アルゼンチンは試合前にプレーオフ進出、もしくは本大会出場を決めている可能性が高い。

■本大会進出に王手のコロンビアはアウェーでウルグアイと対戦

 一方、南米予選で現在2位につけるコロンビアは、モンテビデオ(Montevideo)でW杯通算2度の優勝を誇るウルグアイと対戦する。コロンビアは本大会進出決定を前に、最大の難敵に立ち向かうことになった。

 ウルグアイは今回の予選で苦戦を続けているものの、6日のペルー戦ではイングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)に所属するルイス・スアレス(Luis Suarez)が2得点の活躍をみせ、負けられない一戦を2-1で制している。

 この結果、南米予選5位の座を守ったウルグアイは、10日のコロンビア戦に勝利することができれば、プレーオフ進出をほぼ確保することができる。

 コロンビアは6日のエクアドル戦に1-0で勝利したことで南米予選5位以内で終わることが確実となっており、1998年フランス大会以来となるW杯出場は決定的となっている。

 10日に行われるそのほかの試合では、現在4位につけるエクアドルがラパス(La Paz)でボリビアとの高地ダービーに臨む。エクアドルが勝利すれば、その日試合が予定されていない3位チリと勝ち点で並ぶことができる。

 その一方で、ベネズエラとペルーの試合はともに勝利が不可欠な試合となるが、先立って行われる4位エクアドルと、5位ウルグアイの結果次第では、わずかに残された予選突破の可能性は消えるかもしれない。

 南米予選5位のチームは、ヨルダンとウズベキスタンによるアジア予選のプレーオフ勝者と大陸間プレーオフに臨む。(c)AFP