【8月3日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、アーセナル(Arsenal)のアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督が、レアル・マドリード(Real Madrid)がギャレス・ベイル(Gareth Bale)獲得のために提示した移籍金に対し、欧州サッカー連盟(Union of European Football AssociationsUEFA)のファイナンシャル・フェアプレー(FFP)をばかにしていると批判した。

 トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)からベイル獲得を目指すレアル・マドリードは、2009年にマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)からクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)を獲得するために支払った8000万ポンドを上回る、史上最高額の移籍金を用意していると伝えられている。

 ベンゲル監督は、莫大な資産を持つ中東オーナーが運営するマンチェスター・シティ(Manchester City)やパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)のようなチームでも出費を削減しているにもかかわらず、莫大な移籍金を支払うことはUEFAが全クラブに収支のバランスを求めて導入した新しい規則に反するとの見解を示した。

 ベンゲル監督は2日、「ばかげている。FFP制度が導入された年に、サッカー界は正気を失った」と語った。

「FFPがサッカー界にどれほどの影響と効果を与えているのか疑問になってくる。以前よりもひどくなったように見える」

 ベイルがトッテナムを退団することになれば、12-13シーズンに欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)出場権を争っていたアーセナルにとっては朗報になるだろう。

 しかしベンゲル監督は、ベイルがプレミアリーグからいなくなることを好ましく思っていないことを明らかにしている。

「大物選手を失うことは手放しで喜べない。彼は英国の選手だ。私はプレミアリーグが素晴らしい選手を保持し続けることが重要だと考えている」

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