【7月30日 AFP】12歳の伊藤美誠(Mima Ito)は、ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)で行われる2016年夏季五輪で、卓球の覇権を握る中国への挑戦を狙っている。

 伊藤は、先週末行われた2013チャイニーズタイペイ・ジュニア&カデットオープン(2013 Chinese Taipei Junior and Cadet Open)の女子15歳以下の部と同18歳以下の部でダブル優勝を飾った。

 2年前にもわずか10歳で両タイトルを制した伊藤は、再び台湾の観客を驚嘆させた。

 国際卓球連盟(International Table Tennis FederationITTF)のプレスリリース上で伊藤は、「2年前に良い成績が残せたので、今回もダブル優勝ができてうれしいです」とコメントした。

「2年前はまだ基本的な技術しか身についていなくて、反射神経だけで勝ちました。今は技術もすごく上がっています。新しいショットやバリエーションもたくさん身につけて、プレーが楽になりました」

 伊藤は2011年のこの大会で優勝して旋風を巻き起こし、その後はファンに囲まれ、30分にわたってサインをせがまれるまでになった。

 2014年に行われる南京ユース五輪には対象年齢に達せず出場できない伊藤だが、現在は、リオ五輪に出場して中国の牙城を突き崩したいと考えている。

「2014年の南京に出られないのは残念ですけど、今は2016年の五輪で日本代表チームに入るのを一生懸命目指してます」

「日本はロンドン五輪で銀メダルを取りましたし、そこに入って、リオでもうひとつ上のメダルを目指せたら、夢みたいにうれしいです。その後は、2018年のアルゼンチンのユース五輪に出れたらいいと思ってます!」

 ロンドン五輪の卓球競技では、中国が全種目で金メダルを独占し、以前の大会から続く全種目制覇を継続しているが、日本は女子団体で銀メダルに輝いている。(c)AFP