【6月12日 AFP】2014年サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)の南米予選は11日、各地で第14節の試合が行われ、アルゼンチンはエクアドルと1-1で引き分けた。

 同日行われた試合でコロンビアが2-0でペルーに快勝したため、アルゼンチンの本大会進出決定は持ち越しとなった。

 エクアドルのキト(Quito)で行われた試合で、リオネル・メッシ(Lionel Messi)が再びベンチスタートとなったアルゼンチンは、開始早々にセルヒオ・アグエロ(Sergio Aguero)のPKで先制したが、エクアドルはその後、セグンド・カスティージョ(Segundo Castillo)のゴールで同点に追いつき、勝ち点1を分け合った。

 また、試合終盤にはアルゼンチンの主将ハビエル・マスケラーノ(Javier Mascherano)が担架で運ばれている際に医療スタッフを蹴り、一発退場処分となった。これがきっかけとなってタッチライン周辺が混乱する見苦しい場面も見られた。

 この試合に勝利すればW杯出場が決まるアルゼンチンは前半4分、アグエロがPKで先制点を挙げ、幸先の良い滑り出しを見せた。

 ホームのエクアドルにとって誤算はGKのアレキサンダー・ドミンゲス(Alexander Dominguez)だった。ドミンゲスはアルゼンチンのアンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)が放ったロングシュートを弾くと、こぼれ球に反応したロドリゴ・パラシオ(Rodrigo Palacio)を転倒させ、アルゼンチンにPKを献上した。

 しかしエクアドルは同17分、チームの主将を務めるワルテル・アジョビ(Walter Ayovi)の左サイドからのFKをカスティージョが頭で合わせ、1-1の同点に追いついた。

 同点に追いつかれたことで意気消沈したアルゼンチンは、それから試合終了までのほとんどを守勢に徹することになった。アルゼンチンは後半15分にはメッシを投入し、チームに希望を与えたものの、均衡を打破するまでには至らなかった。

 この結果、アルゼンチンは予選13試合を消化して勝ち点を26とし、南米予選首位をキープした。一方のエクアドルは12試合を終えて勝ち点21としており、予選3位につけている。(c)AFP