【5月15日 AFP】米国では、飛行中の航空機内では携帯電話その他の電子機器の電源を切ることが義務づけられているものの、多くの乗客が電源を入れたままにしていることが、9日に発表された調査で明らかになった。

 調査を発表したのは、米旅客機業界団体APEXAirline Passenger Experience Association)と米家電協会(Consumer Electronics AssociationCEA)。米国の規制当局は電子機器が航空機の機器を妨害するおそれがあるとしているが、両団体は報告書の中で、機内での電子機器の使用規制緩和は可能と提言した。

 航空機の離着陸時には電子機器の電源を切るよう定められているものの、調査によると、乗客の30%が航空機の飛行中に誤って電子機器の電源を入れたままにしていた。また、電源を切るよう求められた場合、電源をいつも切ると回答した人は全体の59%で、21%は「機内モード」に設定すると回答し、5%はときどき電源を切ることもあると回答した。

 米国の通信規制当局は昨年、機内での携帯電話その他の電子機器の利用規制を緩和するよう呼び掛け、米連邦航空局(Federal Aviation AdministrationFAA)が規制の再検討を開始している。(c)AFP