【5月10日 AFP】サッカー・スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)に所属するリオネル・メッシ(Lionel Messi)の伝記映画が、米国の映画会社によって制作されることが明らかになった。

 カリフォルニア(California)州ビバリーヒルズ(Beverly Hills)に拠点を置く映画制作会社、エピック・ピクチャーズ・グループ(Epic Pictures Group)は、メッシの半生をつづった伝記、『Messi: The Inside Story of the Boy Who Became a Legend(メッシ:伝説になった男の子のストーリー)』を映画化する権利を獲得したと発表した。

 この伝記はスポーツ記者のルカ・キャオリー(Luca Caioli)氏が、メッシの家族やコーチ、チームメイトとの取材インタビューをもとに執筆したもので、これまで31もの言語に訳され、世界32か国で出版している。

 メッシが幼少の頃、成長ホルモンの分泌異常の症状を患っていたことから、当初は『Messi: The Boy who could not Grow(メッシ:成長できなかった男の子)』という題名になる予定だった。

 映画はドキュメンタリーではなく、同書をドラマ化したものとなる予定で、キャオリー氏は「エピック・ピクチャーズ社の協力のもと、この力強いストーリーが映画化されるのは胸の高鳴る思いだ」と語った。

 エピック・ピチャーズ社の関係者は、「質素な生まれのメッシが、自分の肉体のハンデを乗り越えて史上最強の選手になる過程を描く、(ボクシング映画の)『ロッキー』のようなスタイルの映画になる」と話しており、同社が資金提供と制作を行い、現在、脚本家と監督を探しているところだという。

 公開は、2014年サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)が開催される頃を予定している。(c)AFP