【5月6日 AFP】マレーシアで5日に行われた下院選挙は6日、接戦の末にナジブ・ラザク(Najib Razak)首相(59)が率いる与党連合「国民戦線(Barisan Nasional)」が過半数を確保し、マレーシア成立時から56年続く長期政権の維持が決まった。

 下院の定数222議席中、「国民戦線」は過半数の112議席を優に上回る133議席を獲得。野党「人民連盟(Pakatan Rakyat)」は議席を14増やし89議席を獲得したが政権交代はならなかった。

 勝利したナジブ首相は記者会見で「国益のために、全ての政党、特に野党に、この結果を寛大な心で受け入れてほしい」と和解を呼びかけた。

 一方、野党3党から成る「人民連盟」を率いて初の政権交代を目指したアンワル・イブラヒム(Anwar Ibrahim)元副首相は、選挙には不正があったとして選挙管理委員会に不満を示し、敗北を受け入れていない。

 ある野党側関係者は、選挙不正を訴える「人民連盟」は法的手段を検討しているが、選挙結果が裁判で覆される見通しはまずないとの見解を示した。(c)AFP/ Dan Martin