【5月4日 AFP】欧州サッカー連盟(Union of European Football AssociationsUEFA)のミシェル・プラティニ(Michel Platini)会長は3日、来シーズンから欧州カップ戦などで審判団の会話を録音するという意向を明らかにした。

 欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)本大会が行われるフランス北部リール(Lille)の視察に訪れたプラティニ氏は、「トーマス・ミュラー(Thomas Muller)のファウルを見逃した審判のミスについては理解している」と語り、4月23日に行われた欧州チャンピオンズリーグ2012-13(UEFA Champions League 2012-13)準決勝第1戦、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)対FCバルセロナ(FC Barcelona)戦で、バイエルンが3点目を挙げた際のバルセロナのジョルディ・アルバ(Jordi Alba)に対してのミュラーのプレーを引き合いに出した。

「しかし、国際基準の3人の審判が裁いているのに、だれもそのプレーを見ていないのであれば何か問題があるということ。もしも審判が1人きりであれば見ていなかったかも知れない。あるいは2人でもそうかもしれない。しかし、3人いるのだから彼らはそのプレーを見ていなければいけないだろう」

「来年から(UEFAの)5人の審判の間で交わされる試合中の会話を録音するよう、事務局長に指示を出した。私は誰一人としてファウルを見ていないなどということは信じない。そんなことは不可能だ。なぜ何も言わないのか。私はそれを知りたいのだ」

 しかしながらプラティニ氏は、非常に高価であるとしてビデオ判定の導入については改めて反対の立場であると表明している。(c)AFP