【3月31日 AFP】中国のチベット(Tibet)自治区ラサ(Lhasa)市郊外の金鉱山で起きた大規模な地滑りによって従業員83人が生き埋めになっていた事故で、中国の国営新華社(Xinhua)通信は30日、救助隊が1人の遺体を発見したと伝えた。

 新華社によると、救助隊が遺体を発見したのは、現地時間29日午前6時(日本時間同日午前7時)に地滑りが発生してから約36時間後の現地時間30日午後5時35分(日本時間同日午後6時35分)。救助隊員の話として伝えられたところによると、生存者がいる見込みは「わずか」で、救助隊が救助犬とレーダー探知機を使って山腹を捜索しているが、悪天候と高山病、さらなる山崩れの危険のため捜索は難航しているという。

 中国中央テレビ(China Central TelevisionCCTV)系列のネットテレビ局CNTVのウェブサイトは、「二次災害を防ぐため救助隊は地滑りが起きた現場周辺に3箇所の防御線を設置した」と報じたが、詳しい状況は伝えていない。新華社は救助隊員の話として、付近の山中に複数の亀裂があるため、更なる地滑りが起きる可能性があると伝えている。(c)AFP/Neil Connor