【3月27日 Relaxnews】さんさんと降り注ぐ太陽のもと、エキゾチックな外国で、新たに手にした自由を謳歌する冒険心あふれる退職者が増えている。

 これは、パリ(Paris)で先週開幕した「国際観光展(International Tourism Show)」で明らかになったトレンドの一つだ。

 このトレンドは、昨年公開された映画『マリーゴールド・ホテルで会いましょう(The Best Exotic Marigold Hotel)』でも描かれている。ジュディ・デンチ(Judi Dench)、マギー・スミス(Maggie Smith)、ビル・ナイ(Bill Nighy)などが出演する同映画では、伴侶に先立たれた退職者らが、豪華リゾートホテルに破格の値段で滞在できるとの約束に魅了され、インドの年金受給者用住居での生活を始める。

 映画の中では、マリーゴールド・ホテルに到着した主人公はひどく幻滅することになるが、パリの観光展での報告によると、退職者らの最終目的は、手持ち資金を節約しつつ、母国で得られるよりも質の高い生活を享受することにある。

 他の人気隠居先としては、チュニジア、モロッコ、スペイン、ポルトガルとその周辺の島々などがある。

 観光展ではさらに、アルゼンチン、ペルー、ボリビア、チリなどを旅する大陸縦断ツアーの人気が高まっていることも報告された。また、ノルウェー僻地の釣り小屋や、カナダ・ケベック(Quebec)州の農場での滞在といったユニークな体験を求める旅行者も増えているという。(c)Relaxnews/AFPBB News