【2月28日 AFP】スイス中部ルツェルン(Lucerne)近郊の工場で27日、従業員の男(42)が拳銃を発砲し、同僚2人が死亡、7人が負傷した。容疑者の男も死亡。負傷者のうち6人は重体だという。

 事件があったのはメンツナウ(Menznau)にある、オーストリアの木造パネル製造会社クロノスパン(Kronospan)の木材加工工場。警察によると、発砲した男は工場に10年以上勤めていた。警察や工場関係者は、男は過去にトラブルを起こしたことはないとしているが、現地メディアが同僚の話として報じたところでは、昨年から精神的な問題を抱えていた可能性がある。男の名前は確認されていない。

 男は27日午前9時(日本時間同日午後5時)ごろ、社員食堂で発砲したとされる。警察によると、乱射ではなく、同僚らに狙いを定めて発砲したようだという。

 事件前に男と同僚との間でいさかいが起きていたと、複数の現地メディアが報じている。また、工場での減産計画が先週発表されていたとの地元紙の報道もある。(c)AFP/Nathalie OLOF-ORS