【2月27日 AFP】右目を失明した元フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)のテストドライバー、マリア・デ・ビロタ(Maria De Villota)が、期待していた通り順調に回復していると語った。

 デ・ビロタは2012年7月3日、英ケンブリッジシャー(Cambridgeshire)のダックスフォード飛行場(Duxford Aerodrome)で行われたマルシャ(Marussia F1 Team)のテスト走行中にクラッシュを起こし、頭部と顔面に重傷を負った。

 元F1ドライバーのエミリオ・デ・ビロタ(Emilio de Villota)氏を父にもつデ・ビロタは、「気分はとてもいいです。私がスポーツウーマンで、今まで一度もアルコールを飲まず、タバコも吸わなかったことが幸いしていると医師は言っていました」と語った。

「まだ少し脱力感があったり、頭痛がしたりしますが、良くなってきています。忙しい日々は大変だけれど、私は全てが上手くいっていると知っているから穏やかでいられるのです。最初は日常的なことをこなすことさえ大変でした。飛んでくる鍵を受け取ったり、水をグラスに注いだりすることさえ難しかったのです。でも、今はとても良くなりました」

 また、事故のトラウマになるような経験がありながらも、車の運転を再開し始めたことも明かした。F1への恨みは無いという。

「先週、医師が運転を再開する許可を出してくれました。距離感は何事もなかったように以前同様に測れるようになっています」

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