【2月27日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)のシカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)などで活躍したデニス・ロッドマン(Dennis Rodman)氏が26日、米テレビ局の企画のため北朝鮮を訪問した。

 「ワーム(Worm)」の愛称を持ち、バスケットボール殿堂(Basketball Hall of Fame)入りを果たしている51歳のロッドマン氏は、現役時代は髪の色や、コート外での素行、歌手のマドンナ(Madonna)さんとの交際などで知られていた。

 コート上での技術と同様に、ピアスやタトゥーのイメージが強いロッドマン氏は、バスケットボールでの国際交友を目的に、3度目の核実験を行い緊張した状態が続く北朝鮮に降り立った。

 国営朝鮮中央通信(Korean Central News AgencyKCNA)の公式ホームページにある動画には、グレーのTシャツ、黒のマフラーに野球帽、サングラス、大きな金のイヤリングと唇のピアスといういでたちで平壌(Pyongyang)の空港に到着したロッドマン氏が映し出された。

 ロッドマン氏は自身のツイッター(Twitter)アカウント(@dennisrodman)に「本当に北朝鮮に来てるよ。バスケットボールのファンらしい指導者の金正恩(Kim Jong-Un)と会うのが楽しみ」とハッシュタグ「#WORMinNorthKorea」をつけてつぶやいた。

 また、ロッドマン氏は、「北朝鮮の人々はバスケットボールが大好きだ。米国を代表することができて光栄だ」、「俺は政治家じゃない。みんなのことが好きだ。ピリオド。以上」とも書き込んでいる。

 エキシビションチームのハーレム・グローブトロッターズ(Harlem Globetrotters)が同行したロッドマン氏の北朝鮮訪問は、ニューヨーク(New York)のメディア企業VICEが企画した、米ケーブルテレビ局HBOで放送されるドキュメンタリー制作のため。

 VICEの声明によると、平壌での滞在中、一向は子供のためのバスケットボールキャンプを訪問したり、「心を開いて、外の世界と良い関係を築くことを奨励するための地域の人々との試合」を行ったりするという。

 また、平壌の名所や建造物、平壌スケート場の他に、国営のアニメ製作会社「SEKスタジオ」にも訪れるという。(c)AFP