【2月27日 AFP】国連安全保障理事会(UN Security Council)常任理事国にドイツを加えた6か国とイランは26日、2012年6月以来8か月ぶりとなるイランの核開発問題に関する協議をカザフスタンのアルマトイ(Almaty)で行った。

 国際的な対イラン制裁が実施され、イスラエルは核兵器開発をやめさせるためにイランへの空爆も辞さないとしている中で始まった協議は26日の夜まで続き、双方は提案を示したが進展の兆しは見られなかった。しかし双方は翌27日に再び協議することで合意した。

 欧米側の関係者によると、現在イランに対する制裁で禁止されている金および貴金属の取引と、銀行の一部の国際取引の再開をイラン側に提示し、その見返りとして核兵器に用いられる恐れがある濃縮度20%のウラン製造の停止や、フォルド(Fordo)にある核施設の閉鎖などを求めたという。

 これに対してイラン側の関係者はAFPに対し、20%ウラン濃縮を行っているフォルドの施設閉鎖は「ありえない」と強調しつつも、国際的な対イラン制裁が全て解除されれば濃縮度20%のウラン製造の一時停止を検討する余地はあると語った。(c)AFP/Dmitry Zaks