【12月26日 AFP】(一部更新)カザフスタン南部で25日午後7時(日本時間同10時)ごろ、乗員7人と国境庁の高官ら20人を乗せた軍用輸送機が墜落し、同国の保安当局によると27人全員の死亡が確認された。

 カザフスタン国家保安委員会(Committee of National SecurityKNB)によると、墜落したのはアントノフ72(An-72)型機。インタファクス・カザフスタン通信(Interfax-Kazakhstan)は、副長官1人と地方国境警備隊の指揮官らも搭乗していたと報じている。

 同機は首都アスタナ(Astana)を出発してカザフスタン南部のシムケント(Shymkent)空港に着陸する予定だったが、空港から約20キロの地点に墜落した。

 同国のKTKテレビは、同機は高度800メートルから墜落し、事故当時のシムケント空港周辺の天候は非常に悪かったと報じている。

 墜落原因は今のところ不明。カザフスタン軍検察当局は墜落したのはKNB所属機であることを確認し、航空規則や飛行の準備で違反行為がなかったか刑事事件として調べていると発表した。KNBは旧ソ連時代の情報機関・国家保安委員会(KGB)の後継組織で、国境警備を管轄している。

 KTKは同機は空港上空を4回にわたり旋回していたと伝えており、悪天候の中、着陸できるタイミングを待っていた可能性もある。(c)AFP/Sayara Ma-Shan-Lo