【12月17日 AFP】12クラブW杯(2012 FIFA Club World Cup)は16日、神奈川県の横浜国際総合競技場(Yokohama International Stadium)で決勝が行われ、コリンチャンス(Corinthians)が1-0でチェルシー(Chelsea)を下し、大会初優勝を飾った。

 ブラジルの強豪コリンチャンスが、欧州チャンピオンズリーグ2011-12(UEFA Champions League 2011-12)覇者のチェルシーとの接戦を制し優勝を果たした。

 パオロ・ゲレーロ(Paolo Guerrero)の得点で勝利したコリンチャンスは、2000年のクラブ世界選手権(FIFA Club World Championship)に続く2度目の国際タイトルを手にするとともに、2006年大会以降では初めて欧州王者以外のクラブとしてタイトルを手にした。

 ほぼ満員となる約6万8000人の観客を集めた決勝は、試合開始直後からボールが両チームのゴール前を行き来する落ち着かない展開となった。

 それでも前半は、試合後に大会最優秀選手(ゴールデンボール賞)に選出されたコリンチャンスのGKカッシオ(Cassio Ramos)が鉄壁の守備を見せ、両チーム無得点のままハーフタイムを迎えた。

 均衡が破られたのは後半24分、ダニーロ(Danilo Gabriel de Andrade)のシュートがブロックされたこぼれ球を、ゲレーロが至近距離から頭で押し込みコリンチャンスが先制した。

 チェルシーのラファエル・ベニテス(Rafael Benitez)暫定監督は、すぐさまビクター・モーゼス(Victor Moses)に代えてオスカル(Oscar dos Santos Emboaba Junior)を投入。後半41分にはゴールエリア端からフェルナンド・トーレス(Fernando Torres)が放ったシュートはGKの正面を突き、チェルシーは絶好の同点のチャンスを逃した。

 チェルシーは、後半45分にギャリー・ケイヒル(Gary Cahill)がコリンチャンスのエメルソン(Emerson Sheik)への危険なファウルで退場となったが、ロスタイムに最後のチャンスを作り出した。しかし、ネットを揺らしたトーレスのヘディングシュートはオフサイドと判定され、コリンチャンスが逃げ切って優勝を果たした。(c)AFP/Peter Hutchison