【12月9日 AFP】12-13フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルは8日、ロシア・ソチ(Sochi)のアイスバーグ・スケーティング・パレス(Iceberg Skating Palace)で男子シングル・フリースケーティング(FS)が行われ、高橋大輔(Daisuke Takahashi)が177.11点を記録し、合計269.40点で優勝を飾った。

 26歳の高橋が日本男子初となるファイナル制覇を成し遂げ、新たな歴史をつくった。

 高橋は、日本人男子選手としては初めて2010年バンクーバー冬季五輪で銅メダルを獲得し、10-11シーズンの世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships 2010)で優勝を飾っている。

 GPシリーズのトップ選手6人で争うGPファイナルでは、これまで4度表彰台に上りながらも優勝は果たせずにいたが、ついに金メダルを勝ち取った。

 高橋は演技後、「結果はすごくうれしいですが、演技としては良くなかったです」とコメントした。

 SPで首位に立った高橋は、ルッジェーロ・レオンカヴァッロ(Ruggero Leoncavallo)の「道化師(I Pagliacci)」に乗せたFSで、最初の4回転トーループでは転倒したものの、続く4回転トーループと残り5つの3回転ジャンプを決め、FSで3位に入った。

 新設された1万2000人収容のアイスバーグ・スケーティング・パレスで優勝を手にした高橋は、2位の羽生結弦(Yuzuru Hanyu)とともに日本人ワンツーフィニッシュを飾った。

 18歳の羽生は最初の4回転トーループを決めると、7つの3回転ジャンプもすべて成功させ、合計264.29点で2位に入った。大会3連覇を狙ったカナダのパトリック・チャン(Patrick Chan)は最初の4回転トーループで転倒し、合計258.66点で3位となった。

 スペインのハビエル・フェルナンデス(Javier Fernandez)はFSで今シーズン自己最高となる178.43点を記録し、合計258.62点で4位に入った。

 小塚崇彦(Takahiko Kozuka)は合計253.27点で5位、町田樹(Tatsuki Machida)は合計198.63点で6位だった。(c)AFP