【12月5日 AFP】米ロサンゼルス(Los Angeles)で4日、最初に設置されてから来年で90周年を迎える「HOLLYWOOD」の看板が修復作業を終えて公開された。大掛かりな修復作業は35年ぶりとなる。

 ロサンゼルス北部ティンセルタウン(Tinseltown)の丘マウント・リー(Mount Lee)の頂上付近に立てられた「HOLLYWOOD」の各文字は高さが15メートルもある。2か月前から足場が組まれ、波形鉄板製の看板に水を噴射する洗浄作業や塗装作業が行われていた。上塗りには白ペンキ約1360リットルが使用されたという。

「HOLLYWOOD」の看板が初めて設置されたのは1923年。「ハリウッドランド(Hollywoodland)」という社名の開発業者の広告看板としてだった。その後1940年代に「land」の4文字が撤去された。

 以来、ロサンゼルスの象徴として親しまれてきた看板だが、過去には破損したまま放置されていたこともある。1970年代に「HOLLYWOOD」9文字の1文字につき2万7777ドルの出資者を募ることで修復費用を賄い、損壊の危機を免れた。

 2010年には看板周囲の不動産を所有する投資グループが土地の売却計画を発表したが、男性娯楽誌プレイボーイ(Playboy)の創始者ヒュー・へフナー(Hugh Hefner)氏をはじめ、当時カリフォルニア(California)州知事だったアーノルド・シュワルツェネッガー(Arnold Schwarzenegger)氏、映画監督のスティーヴン・スピルバーグ(Steven Spielberg)氏、俳優トム・ハンクス(Tom Hanks)氏らの支援で「HOLLYWOOD」の看板は撤去を免れた。(c)AFP