【11月12日 AFP】来日中のチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ(Dalai Lama)14世(77)は12日、沖縄県で行われた記者会見で、在日米軍基地が存在する現状は不幸なことと述べた。米軍兵士による事件が相次ぐ沖縄では反米感情が高まっている。

 時事通信によると、ダライ・ラマは「外国の軍事基地があることは正しいことではないが、不幸にも世界にはそういう状況が存在している」と語った。

 沖縄では現在、米軍兵士2人による地元女性への強姦、さらには少年への暴行といった事件が相次ぎ、反米感情が高まっている。少年への暴行事件は、強姦事件の沈静化を目的に米軍が日本に駐留する全兵士の夜間外出禁止令を出した後に起きた。

 ダライ・ラマはまた、尖閣問題をめぐる日中の外交的緊張の緩和を呼びかけ、「中国は日本を必要としており、日本も中国を必要としている」と語った。(c)AFP