【9月28日 AFP】12NFLは27日、第4週の試合が行われ、ロックアウトから復帰した審判団が観衆からのスタンディング・オベーションで迎えられた試合は、ボルティモア・レイヴンズ(Baltimore Ravens)が23-16でクリーブランド・ブラウンズ(Cleveland Browns)を破った。

 ジョー・フラッコ(Joe Flacco)がランとパスでタッチダウンを記録したレイヴンズは、今シーズン未勝利のブラウンズの反撃を逃げ切ってホームでの連勝記録を13試合に伸ばし、シーズン成績を3勝1敗とした。

 NFLでは7月に始まったロックアウトの影響で、第3週まで代替審判が試合を裁いていたが、26日に新労使協定が締結されたことを受け、この試合から正規の審判が公式戦の笛を吹いた。

 代替審判が裁いた24日のシアトル・シーホークス(Seattle Seahawks)対グリーンベイ・パッカーズ(Green Bay Packers)の試合では、最後のプレーでシーホークスの逆転勝利につながる誤審が発生し、バラク・オバマ(Barack Obama)大統領までもがロックアウトの終結を求めるなど、批判が巻き起こっていた。

 第1クオーター3分42秒に、レイヴンズの反則で審判がこの試合初めての笛を吹くと、観客はいつものようにブーイングを浴びせたが、あるファンが掲げたボードには「本物の審判にブーイングができて嬉しいよ」と書かれていた。

 第2クオーターにレイヴンズは、前週の試合前にバイク事故で弟のテヴィン・ジョーンズ(Tevin Jones)さんを亡くしたトレイ・スミス(Torrey Smith)が先制のタッチダウンを決めると、第3クォーターには2本のタッチダウンを記録し、ブラウンズから23-10とリードを奪った。

 一方、ブラウンズは第4クオーターに2本のフィールドゴールを決めて点差を縮めたものの、試合終了間際の攻撃は失敗に終わり、同点に追いつくことはできなかった。

 この結果、開幕4連敗を喫したブラウンズの連敗は11シーズンから合わせて計10連敗となり、対レイヴンズ戦では9連敗としている。(c)AFP