【8月13日 AFP】ロンドン五輪陸上男子110メートルハードル予選で転倒し、アキレスけん断裂と診断された中国の劉翔(Liu Xiang)のロンドンでの手術が成功した。中国代表選手団の団長が12日、明らかにした。

 中国のリュウ・ペン(Liu Peng)団長によると、アテネ五輪の同種目で金メダルを獲得しながら、北京五輪とロンドン五輪の2大会連続で負傷による途中棄権に終わった劉翔は、術後経過も良好で回復に向かっているとされる。

 リュウ団長は「アキレスけん断裂後、劉翔は大衆とメディアから多大な注目を受けた。9日には有名な医師による手術が行われ、無事に成功した。今は回復していて、状態も良い」と明かした。

 29歳の劉翔は7日に行われた同予選で、最初のハードルにぶつかり倒れこんだ。その後助けを借りて立ち上がり、片足跳びでトラックを進んだ劉翔は最後のハードルに口づけすると、出場した選手に抱えられてトラックを後にした。

 劉翔が会場を後にする際には生中継を行っていた中国のテレビ局のコメンテーターがむせび泣き、同国で特設されたウェブサイトには、回復を願うメッセージが1日で280万件寄せられた。(c)AFP