【8月12日 AFP】ロンドン五輪は11日、男子サッカー決勝の試合がロンドン(London)のウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で行われ、メキシコが2-1でブラジルを下し、金メダルを獲得した。

 メキシコはオリベ・ペラルタ(Oribe Peralta)が2得点を挙げる活躍をみせ、サッカーW杯で5度の優勝を誇るブラジルを制して五輪サッカー初の金メダルを獲得した。

 五輪で初の決勝進出を決めたメキシコは、試合開始わずか30秒でペラルタが先制点を挙げると、後半30分にもペラルタが得点しリードを広げた。

 ブラジルはフッキ(Hulk)が後半ロスタイムに1点を返したものの、長年の念願である金メダルには手が届かなかった。これまでW杯では史上最高の選手たちが見事なパフォーマンスを披露しながらも、五輪では金メダルを獲得していないブラジルは、また五輪の歴史に惨めな一章をつづる結果となった。

 優勝候補に挙がっていたブラジルは、今大会では5戦全勝を収めて決勝に進み、メキシコのジオバニ・ドス・サントス(Giovani dos Santos)が日本との準決勝で負傷して決勝出場が絶望的となったことで、優勝のチャンスが広がったとみられていた。

 しかしここ5度の対戦では、6月の親善試合で2-0で勝利するなど3勝を挙げていたメキシコは劣等感をみせることはなかった。(c)AFP/Steve Griffiths