【8月10日 AFP】ロンドン五輪は9日、女子サッカー決勝がロンドン(London)のウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で行われ、日本は1-2で米国に敗れ、銀メダルを獲得した。

 女子サッカーW杯ドイツ大会(FIFA Women's World Cup 2011)決勝でPK戦の末に敗れていた米国は、PKを失敗したカーリー・ロイド(Carli Lloyd)が2得点を記録し、日本にリベンジを果たすと同時に五輪3連覇を達成した。

 試合はロイドが前半と後半に1得点ずつ奪い2点を先取した米国に対し、日本は大儀見優季(Yuki Ogimi)が1点を返すにとどまった。

 米国は女子サッカーが正式種目に採用された1996年のアトランタ五輪、2004年のアテネ五輪、2008年の北京五輪に続き、過去5大会で4個目の金メダル獲得となった。米国は2000年のシドニー五輪で金メダルを逃したものの、銀メダルを獲得している。

 一方、史上2チーム目となるW杯と五輪のタイトル獲得を目指した日本は、素晴らしいプレーを見せていたものの、五輪で圧倒的な強さを誇る米国から勝利を収めることはできなかった。

 ピア・サンドヘージ(Pia Sundhage)監督に率いられてW杯でのリベンジを果たす機会を得た米国は、ロイドと守護神ホープ・ソロ(Hope Solo)が見事な活躍を見せた。

 初めて五輪の決勝の舞台に立った日本に対し、米国は試合序盤からアレックス・モーガン(Alex Morgan)がシュートを狙い、日本のGK福元美穂(Miho Fukumoto)を脅かすと、前半8分にはモーガンのクロスに走り込んだロイドが先制点を挙げた。

 先制を許した日本は即座に反撃したものの、大儀見の2度の得点機は米国のゴールマウスを守るソロに阻まれ、宮間あや(Aya Miyama)のシュートはクロスバーに当たり、大野忍(Shinobu Ohno)のカーブをかけたシュートは惜しくも枠を外れた。

 前半を1-0とリードして折り返した米国は迎えた後半9分、ロイドの素晴らしい個人技から追加点を挙げた。中盤でボールを受けたロイドはドリブルでボールを運ぶと、ペナルティーエリアの外から威力のあるシュートを放ち、福元の守るゴールに突き刺した。

 窮地に立たされた日本だったが、後半19分に澤穂希(Homare Sawa)のシュートからのゴール前の混戦を最後は大儀見が押し込んで1点を返し、反撃ののろしを挙げたが、試合終盤に途中出場の岩渕真奈(Mana Iwabuchi)が放った決定的なシュートがソロに阻まれるなど、最後まで同点に追いつくことはできなかった。(c)AFP