【8月6日 AFP】広島は6日、原爆投下から67年目の「原爆の日」を迎えた。

 市内の平和記念公園(Hiroshima Peace Memorial Park)で行われた平和記念式典には、生存者や遺族、政府関係者、外国の来賓ら約5万人が出席。1945年8月6日に米軍のB-29爆撃機「エノラ・ゲイ(Enola Gay)」が広島に原爆を投下した時刻の午前8時15分に平和の鐘が鳴らされると、出席者全員が黙とうを捧げた。

 松井一実(Kazumi Matsui)広島市長は平和宣言の中で、一刻も早く市民の暮らしと安全を守るエネルギー政策を確立するよう政府に求めた。

 これに対し野田佳彦(Yoshihiko Noda)首相は、「脱原発依存の基本方針のもと、中長期的に国民が安心できるエネルギー構成の確立を目指す」と述べるにとどめた。

 市内各地では核や原発に反対するデモや講演会、コンサートなどが行われた。また、原爆生存者や福島第1原発の事故による避難者700人あまりが、原発に反対するデモ行進を行った。(c)AFP/Shingo Ito