【7月31日 AFP】ウガンダ西部で発生したエボラ出血熱で、同国のヨウェリ・カグタ・ムセベニ(Yoweri Kaguta Museveni)大統領は30日、首都カンパラ(Kampala)で初の死者が出たと発表した。

 ムセベニ大統領は全国放送で行った演説で、西部でエボラウイルスに感染した女性が首都カンパラのムラゴ病院(Mulago Hospital)で死亡したと発表するとともに、同国西部で3週間前に発生したエボラ出血熱でこれまでに14人が死亡し、保健省は、死亡した人と接触した全ての人の特定作業を進めていると述べた。

 大統領によれば、ムラゴ病院は死亡した1人を含む「少なくとも1~2人」を受け入れ、医師7人と医療従事者13人が隔離された。

 クリスティン・オンドア(Christine Ondoa)保健相の発表によれば、死亡したのは同国西部キバレ(Kibaale)地方カガディ(Kagadi)の病院で犠牲者を看護していた医療従事者の女性。生後3か月だった女性の子どもが死亡した後、1人で首都カンパラまで移動したとみられている。その際、公共交通機関を使用した可能性もあるという。

 世界保健機関(World Health OrganizationWHO)のタリク・ヤシャレヴィチ(Tarik Jasarevic)報道官もカンパラで死者が出たことを確認したが、「今のところ(他の人への)感染は起きていない」と語った。

■身体的接触を避ける

 大統領は国民に、エボラウイルスの感染拡大を防ぐために握手などの身体的接触を避けるよう呼び掛けた。「エボラ(ウイルス)への感染はお互いの体に触れ合うことによって拡大する(…)握手は汗を通じた接触を生み、問題となるので避けるように」

「エボラ出血熱と思われる症状により死亡した人の埋葬を引き受けてはいけない。正しい対処方法を知る医療当局者を呼ぶこと(…)この病気は性交渉によっても感染する可能性があるので、不特定多数との性交渉は避けること」

 専門家によれば、エボラウイルスの感染力は非常に強いが、感染が広がる前に患者が死亡するため、感染拡大を食い止めることは可能だという。

 WHOによれば、エボラ出血熱を発症すると突然の発熱や極度の疲労、筋肉痛、頭痛や喉の痛みなどに襲われる。患者の多くに嘔吐や下痢の症状が出るのに加え、内出血や外出血を起こす場合もある。エボラウイルスは、感染患者の血液などの体液や身体に直接触れることによって感染する。

 ムセベニ大統領は国民に対し、「皆さんの幸運を願うとともに、亡くなった方々の魂が永遠の安らぎを得られるよう祈ります」と述べた。(c)AFP/Max Delany