【7月28日 AFP】フランスサッカー連盟(French Football Federation、FFF)は27日、サッカー欧州選手権2012(UEFA Euro 2012)でのふるまいが問題視されていた同国代表のサミル・ナスリ(Samir Nasri)に対し、3試合の出場停止処分を科すことを発表した。

 イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)に所属するナスリは、イングランドと対戦したグループリーグ初戦でゴールを決めた後、自身を批判する記事を書いた記者に対し、テレビカメラを通して「黙れ」と言い放っていた。

 そしてウクライナのドネスク(Donetsk)で行われた準々決勝でスペインに敗れた後、ナスリはフランス通信(AFP)の記者に対して暴言を吐いている。

 また、フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain)に所属するジェレミ・メネス(Jeremy Menez)に対しては、1試合の出場停止処分が下されている。メネスはスペイン戦でチームの主将を務めるウーゴ・ロリス(Hugo Lloris)と小競り合いを起こし、試合後には審判を侮辱する発言をしていた。

 一方、ニューカッスル(Newcastle United)のハテム・ベン・アルファ(Hatem Ben Arfa)とレンヌ(Stade Rennes FC)のヤン・ムヴィラ(Yann M'Vila)への処分は、厳重注意にとどまった。

 グループリーグ最終戦でスウェーデンに0-2で敗れた後の控室でローラン・ブラン(Laurent Blanc)前監督と口論になったベン・アルファは、懲罰委員会への説明が求められ呼び出しを受けていたが、この日の朝には同選手の父親と代理人がFFF本部前で殴り合いの騒動を起こしている。

 ムヴィラは、スペイン戦での交代の際にオリヴィエ・ジルー(Olivier Giroud)とブラン監督との握手を拒んだことが問題視されていた。(c)AFP