【7月19日 AFP】2012ツール・ド・フランス(2012 Tour de France)は18日、第16ステージ(ポーからバニェール・ド・リュション、197キロメートル)が行われ、チーム・ユーロップカー(Team Europcar)のトマ・ヴォクレール(Thomas Voeckler、フランス)が5時間35分2秒でステージ優勝を果たした。

 ともに逃げていたソール・ソジャサン(Saur-Sojasun)のブリス・フェーユ(Brice Feillu、フランス)をゴールまで残り7キロメートルの地点で振り切ったヴォクレールは、第10ステージに続き今大会2度目の優勝を飾り、大会通算4勝目を挙げた。

 追い上げを見せたチームサクソバンク(Team Saxo Bank)のクリスアンケル・セレンセン(Chris Anker Sorensen)は、ヴォクレールには届かず1分40秒遅れのステージ2位に終わった。

 この結果、今大会でのフランス人選手の優勝は、FDJ・ビッグマット(FDJ-BigMat)のティボー・ピノ(Thibaut Pinot)とピエリック・フェドリゴ(Pierrick Fedrigo)、ユーロップカーのピエール・ローラン(Pierre Rolland)を含め合計5勝目となった。

 また、今ステージで山岳ポイントを大きく伸ばしたヴォクレールは、アスタナ(Astana Pro Team)のフレデリック・ケシアコフ(Fredrik Kessiakoff、スウェーデン)から山岳賞(マイヨ・ア・ポワ・ルージュ)の座を奪った。

 一方、スカイ(Sky Pro Cycling)のブラッドリー・ウィギンス(Bradley Wiggins、英国)は、合計タイム74時間15分32秒で総合首位(マイヨ・ジョーヌ)を守り、初のツール・ド・フランス制覇に一歩前進した。

 リクイガス・キャノンデール(Liquigas Cannondale)のヴィンセンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali、イタリア)が何度も仕掛けたアタックをしのいだウィギンスは、同僚のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)らとともにトップから約7分遅れの12位でゴールした。

 前回王者でBMCレーシングチーム(BMC Racing Team)のカデル・エヴァンス(Cadel Evans、オーストラリア)は、ペイルスルド(Peyresourde)の上り坂でウィギンスの集団から脱落し、ヴォクレールから約12分遅れの35位でフィニッシュしている。

 総合首位のウィギンスとのタイム差が8分6秒に広がったエヴァンスは、総合順位を4位から7位に下げ、連覇への挑戦は事実上の終わりを迎えた。

 第16ステージを終えてフルームはトップと2分5秒差の総合2位を守り、ニバリが2分23秒差の総合3位につけている。

 チーム・ユーロップカーの新城幸也(Yukiya Arashiro)は、トップから22分15秒遅れの74位でステージを終え、総合順位は87位となった。(c)AFP