【7月13日 AFP】2012ツール・ド・フランス(2012 Tour de France)は12日、第11ステージ(アルベールヴィルからラ・トゥスイール・レ・シベル、148キロメートル)が行われ、チーム・ユーロップカー(Team Europcar)のピエール・ローラン(Pierre Rolland、フランス)が4時間43分54秒でステージを制した。

 2011年大会の第19ステージでツール初勝利を挙げているローランは、今回の優勝でツール通算2勝目となった。ユーロップカーは、第10ステージを制したトマ・ヴォクレール(Thomas Voeckler、フランス)に続き、ステージ2連勝を飾った。

 トップと57秒差の6位でステージを終えたスカイ(Sky Pro Cycling)のブラッドリー・ウィギンス(Bradley Wiggins、英国)は、合計タイム48時間43分53秒で総合首位(マイヨ・ジョーヌ)を守った。

 ウィギンスと2分5秒遅れの総合2位にはスカイの同僚クリス・フルーム(Chris Froome、英国)が入り、2分23秒遅れの3位にはリクイガス・キャノンデール(Liquigas Cannondale)のヴィンセンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali、イタリア)が続いた。

 ゴールまで残り18キロメートルの上り坂でニバリやオメガファルマ・ロット(Omega Pharma-Lotto)のユルゲン・ヴァンデン ブロック(Jurgen Van Den Broeck、ベルギー)のアタックを受けたウィギンスだったが、チームメイトのフルームのアシストのおかげで大きな遅れをとることなくフィニッシュし、前回王者でBMCレーシングチーム(BMC Racing Team)のカデル・エヴァンス(Cadel Evans、オーストラリア)との差を広げた。

 終盤の上りで力尽きたエヴァンスは、ウィギンスに1分以上も遅れた11位でステージを終え、総合連覇の可能性に黄信号がともった。

 チーム・ユーロップカーの新城幸也(Yukiya Arashiro)は、第11ステージをトップと34分11秒遅れの161位で終え、総合順位は101位となった。(c)AFP