【7月12日 AFP】2010ツール・ド・フランス(2010 Tour de France)でのドーピングにより2年間の出場停止処分を受けている自転車プロロードレース選手のアルベルト・コンタドール(Alberto Contador、スペイン)が11日、処分終了の翌日に競技復帰すると発表した。

 チーム・サクソバンク(Team Saxo Bank)に所属するコンタドールは、8月6日からベルギーとオランダで開催されるエネコ・ツアー2012(Eneco Tour of Benelux 2012)を復帰レースに予定しており、自身の公式ウェブサイトで次のようにコメントした。

「いろいろな理由で、エネコ・ツアーは僕にとって特別なレースになるだろう。競技復帰が今から待ちきれない。自転車競技の根強い伝統があり、どこよりもファンが熱いベルギーとオランダでカムバックできることにとても興奮している」

 2010年のツール・ド・フランス大会期間中に筋肉増強剤クレンブテロール(clenbuterol)の陽性反応が検出されたため出場停止処分を受けたコンタドールは、クレンブテロールに汚染された肉を食べたことが原因だと主張していた。

 コンタドールは2010年のツール・ド・フランスと2011年の第94回ジロ・デ・イタリア(2011 Giro d'Italia)の優勝を剥奪されており、ロンドン五輪にも出場することができない。

 サクソバンクと2015年まで契約している29歳のコンタドールは、エネコ・ツアーを準備にあてて、8月18日にスペインのパンプロナ(Pamplona)で開幕する第67回ブエルタ・ア・エスパーニャ(67th Vuelta a Espana)に臨む予定となっている。(c)AFP