【7月12日 AFP】米国反ドーピング機関(United States Anti-Doping Agency、USADA)は11日、ドーピング疑惑で告発しているランス・アームストロング(Lance Armstrong)氏の異議申し立て期間を30日間延長した。

 アームストロング氏は、USADAによる告発、および処分の取り下げを求めて地元のテキサス(Texas)州西部連邦地裁へ申し立てを行っている。1999年から2005年までツール・ド・フランス(Tour de France)で7連覇を達成し、現役を引退しているアームストロング氏に有罪判決が下されれば、優勝剥奪と選手活動が永久禁止となる可能性がある。

 USADAのトラビス・タイガート(Travis Tygart)会長は、裁判所がアームストロング氏の異議を退けるか予備判決を下すまで、同氏に最大30日間の異議申し立て期間の延長を認めるとした。

「われわれは、真実を覆い隠す目的で行われてきたこれまでの申し立てと同じく、今回のアームストロング氏の申し立てにも見るべき点はないと考えている。また裁判所が、連邦法に準拠し、選手や米オリンピック委員会(US Olympic Committee、USOC)ほか全ての五輪関係組織に承認されているわれわれの規則を、引き続き支持するものと確信している」

 一方のアームストロング氏は、タイガート会長を自身に対して個人的な恨みを持っていると非難し、自分を告発する権利があるのは国際自転車競技連合(International Cycling Union、UCI)のみでUSADAではないと主張している。(c)AFP