【7月11日 AFP】2012ツール・ド・フランス(2012 Tour de France)参戦中のコフィディス・ル・クレディ・アン・リーニュ(Cofidis, Le Credit En Ligne)は、大会最初の休養日となった10日、ドーピング疑惑を受けたレミ・ディ・グレゴリオ(Remy di Gregorio、フランス)に出場停止処分を科した。

 26歳のディ・グレゴリオは、11日に再開される第10ステージのスタート地点であるフランス東部ブール・カン・ブレス(Bourg-en-Bresse)のホテルに滞在中、警察による強制捜査を受けて拘束された。

 ディ・グレゴリオの拘束について、コフィディスは「このほど、ツール参戦中の所属選手のひとりが、パフォーマンス向上のため禁止薬物の摂取を試みた疑いがあると連絡を受けた。現時点ではこの件に関する詳しい情報は得られていないが、疑いがある以上、最も重い処分を課さざるを得ない。レミ・ディ・グレゴリオには即時、出場停止処分を科した。同時に我々は、より多くの情報が得られるのを待っている」と声明を発表した。

 コフィディスからドーピング疑惑に巻き込まれる選手が出るのはこれが初めてではなく、2004年にはデーヴィット・ミラー(David Millar、英国)、フィリップ・ゴーモン(Phillipe Gaumont、フランス)らが検挙される大規模なドーピング事件が起こり、チーム首脳が一斉交代する事態に発展していた。

 また2007年のツール・ド・フランス(2007 Tour de France)では、ドーピング検査でクリスティアン・モレーニ(Cristian Moreni、イタリア)から禁止薬物の陽性反応が出て、コフィディスは主催者からの圧力を受けて大会から撤退していた。(c)AFP/Justin Davis