【7月8日 AFP】2012ツール・ド・フランス(2012 Tour de France)は7日、第7ステージ(トンブレーヌからラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユ、199kmキロメートル)が行われ、スカイ(Sky Pro Cycling)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)が4時間58分35秒でステージ初優勝を飾った。

 トップと2秒差の2位には、前回王者でBMCレーシングチーム(BMC Racing Team)のカデル・エヴァンス(Cadel Evans、オーストラリア)が入り、同タイムの3位にはフルームの同僚で優勝候補のブラッドリー・ウィギンス(Bradley Wiggins、英国)が続いた。

 レース終盤に立ちはだかる5.9キロメートルの上り坂に苦しめられた選手が多い中、第66回ブエルタ・ア・エスパーニャ(66th Vuelta a Espana)準優勝のフルームは、残り100メートルでスパートをかけ、それまでリードを守っていたエヴァンズを追い抜いた。

 この結果、ウィギンスが合計タイム34時間21分20秒で総合首位(マイヨ・ジョーヌ)に浮上し、エヴァンズが10秒差で総合2位につけた。

 また、ウィギンスと16秒差の総合3位にはリクイガス・キャノンデール(Liquigas Cannondale)のヴィンセンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali、イタリア)、32秒差の総合4位にはコフィディス・ル・クレディ・アン・リーニュ(Cofidis, Le Credit En Ligne)のレイン・タラマエ(Rein Taaramae)が入った。

 チームスカイで上り坂を得意とする数名の選手が結果を残した一方で、前日まで総合首位を守っていたファビアン・カンチェラーラ(Fabian Cancellara、スイス)をはじめ、フランク・シュレク(Frank Schleck、ルクセンブルク)、アンドレアス・クローデン(Andreas Kloden、ドイツ)、クリス・ホーナー(Chris Horner、米国)を擁するレディオシャック・ニッサン(RadioShack-Nissan)勢は、早い段階でペースを落とした。

 レディオシャック・ニッサンの総合トップはベテランのアイマル・スベルディア(Haimar Zubeldia、スペイン)で、ウィギンスと59秒差の6位につけている。

 チーム・ユーロップカー(Team Europcar)の新城幸也(Yukiya Arashiro)は、トップに9分42秒遅れの102位でステージを終え、総合順位は25分1秒差の113位となった。(c)AFP