【7月5日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するマルシャ(Marussia F1 Team)は4日、テスト走行中にクラッシュを起こした女性テストドライバーのマリア・デ・ビロタ(Maria De Villota)が右目を失明したと発表した。

 デ・ビロタは3日に英ケンブリッジシャー(Cambridgeshire)のダックスフォード飛行場(Duxford Aerodrome)で行われたテスト走行中にクラッシュし、同日中に州内の病院へ救急搬送されていた。

 デ・ビロタについて、マルシャのジョン・ブース(John Booth)代表は、「非常に悲しい報告をしなければならない。今回の事故でマリアは右目を失った。容態はまだ深刻だが安定はしている」とコメントした。

 マルシャ側は3日、デ・ビロタがテスト走行1周目の最後にサポート車両に衝突したとしている。

 また、事故を目撃した英国放送協会(BBC)のクリス・マン(Chris Mann)氏は、雨の中で時速200マイル(時速約320キロメートル)でテスト走行を行ったデ・ビロタが、エンジニアのいるエリアに戻ってきて減速した瞬間、マシンが突然不可解な加速をしてトラックの側面に衝突したと証言している。

 元F1ドライバーのエミリオ・デ・ビロタ(Emilio de Villota)氏の娘であるマリア・デ・ビロタは、スペインF3をはじめ、デイトナ24時間レース(Daytona 24 Hours)、ユーロ3000選手権(Euroseries 3000)などに参戦していた。(c)AFP