【6月23日 AFP】米国反ドーピング機関(United States Anti-Doping AgencyUSADA)が、世界最高峰の自転車ロードレース、ツール・ド・フランス(Tour de France)を7度制したランス・アームストロング(Lance Armstrong)氏をドーピング違反容疑で告発した問題で、アームストロング氏は告発を取り下げるよう申し立てを行った。

 22日付けの米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)に掲載された18ページにも及ぶ書類の中で、アームストロング氏の弁護人を務めるロバート・ラスキン(Robert Luskin)氏は、正式な証拠がないにも関わらずUSADA側が告発を行ったと指摘した。

 今回の問題はスポーツ仲裁裁判所(Court of Arbitration for SportCAS)に提訴される可能性もあり、アームストロング氏が有罪になれば7度のツール・ド・フランス優勝が剥奪され、トライアスロン競技大会への出場禁止が科される可能性がある。

 2月に米連邦検察は、現役時代からドーピング疑惑を一貫して否定し続けているアームストロング氏に対するドーピング疑惑の捜査を打ち切ることを発表している。(c)AFP