【2月23日 MODE PRESS】巨匠マーティン・スコセッシ(Martin Scorsese)監督が初めて3Dに挑んだ映画『ヒューゴの不思議な発明』が3月1日から公開される。古典映画の復刻やリバイバル上映に尽力するなど深い映画愛を持つスコセッシが、主人公の少年ヒューゴと“映画の父”ジョルジュ・メリエス(Georges Melies)の出会いを軸に、映画の素晴らしさを描いた夢のストーリー。今年度ゴールデン・グローブ賞最優秀監督賞を受賞し、来るアカデミー賞においても監督賞や作品賞など最多11部門ノミネートされた注目作。子供から大人まで楽しめるファンタジー映画だ。

■壊れた“機械人形”が動き出すと・・・

 1930年代のパリ、父を亡くしたヒューゴ(エイサ・バターフィールド:Asa Butterfield)は、ひとりぼっちで駅の時計台で暮らす。唯一の友達は、父が遺した壊れた“機械人形”。その秘密を解き明かそうとするうちに、過去を捨て駅でオモチャ屋を営むジョルジュ(ベン・キングズレー:Ben Kingsley)と、その養女で冒険好きなイザベル(クロエ・グレース・モレッツ:Chloe Grace Moretz)と出会う。駅の公安員の厳しい目を盗みながら、イザベルと秘密解明に臨むヒューゴ。そして動き出した機械人形は、ふたりが驚くようなメッセージを描き出す。ジョルジュの知られざる過去とは?冒険の末、ヒューゴが世界の運命をも変えるような奇跡を起こす。

■吸い込まれるような美しい3Dの世界

 映画初期の話を最新の3D技術で描いた同作品は、当時映画が人々に与えた感動と同じものを、いまの人々に与えてくれるような作品。当時のパリの情景やメリエスの作品を美しく蘇らせ、出演者の動きや表情もより豊かに浮かび上がる。その素晴らしさは、2009年に世間をにぎわせた『アバター』のジェームス・キャメロン(James Cameron)監督が「マスターピース(最高傑作)!」と称賛するほど。2Dと3D同時公開だが、迷わず3Dで観てほしい作品だ。

 『ヒューゴの不思議な発明』は、“映画の日”である3月1日からTOHOシネマズ有楽座ほか全国でロードショー。気になるアカデミー賞の結果は、日本公開直前のロサンゼルス現地時間2月26日に発表される。(c)MODE PRESS

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