【2月16日 AFP】11-12NBAは15日、各地で試合が行われ、ニューヨーク・ニックス(New York Knicks)はジェレミー・リン(Jeremy Lin)が13アシストを記録する活躍を見せ、サクラメント・キングス(Sacramento Kings)を100-85で下し、連勝を7に伸ばした。

 6度のターンオーバーを喫しながらもフィールドゴール(FG)を6本中4本成功させるなど10得点をマークし、アシスト数では自己最高となる13アシストを記録した台湾系米国人選手のリンは、「リンサニティー(Linsanity、リン旋風)」が吹き荒れる本拠地マディソンスクエアガーデン(Madison Square Garden)で観衆から「MVP」の声援を受けた。

 ランドリー・フィールズ(Landry Fields)が15得点、スティーブ・ノバック(Steve Novak)とビル・ウォーカー(Bill Walker)が14得点、アマレ・スタウドマイアー(Amare Stoudemire)とイマン・シャンパート(Iman Shumpert)が11得点、ジャレッド・ジェフリーズ(Jared Jeffries)が10得点を挙げたニックスは、今シーズンの成績を15勝15敗としている。

 ニックスのマイク・ダントニ(Mike D'Antoni)ヘッドコーチ(HC)は、「リンは試合の流れを読み、得点できる選手を見つけて得点させることができる。10得点、13アシストの成績は素晴らしい」とコメントし、20得点以上を稼ぐことでチームの連勝に貢献してきたリンが、必要に応じてサポートに回ることができると評価した。

 一方、敗れたキングスは、タイリーク・エバンス(Tyreke Evans)が両チーム最多の19得点を記録している。

■ニックスを牽引するリン、先発5試合では名選手を上回る活躍

 ハーバード大学(Harvard University)で経済学を学んだリンは、ゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)とヒューストン・ロケッツ(Houston Rockets)を解雇された後、2011年12月にニックスに加入した。

 身内に不幸があったため数試合欠場したスタウドマイアーと、カーメロ・アンソニー(Carmelo Anthony)の故障による戦線離脱で出場機会が与えられたリンは、素晴らしい活躍で起用に応えてみせた。

 初先発から5試合の成績でリンは、1976年以降では史上最高成績となる平均23.3得点、7.4アシストを記録し、マイケル・ジョーダン(Michael Jorddan)氏やコービー・ブライアント(Kobe Bryant)、レブロン・ジェームズ(LeBron James)、シャキール・オニール(Shaquille O' Neal)氏らスター選手を上回る活躍を見せている。

 リンはキングス戦で見せたパフォーマンスで、間近に迫るアンソニーの戦列復帰がリンの活躍に影響を与えるかもしれないと懸念しているニックスファンの不安を払拭した。(c)AFP