【2月2日 AFP】米ロサンゼルス(Los Angeles)の元教諭の男が、児童を虐待したとして逮捕された。男は、目隠しや猿ぐつわをした児童の顔にゴキブリを乗せたり、自らの精液で満たしたスプーンを児童の口に近づけて写真を撮影したとされる。警察当局が前月31日、明らかにした。

 検察当局によると、この男は30年以上ロサンゼルス東部の小学校で教鞭を執っていたマーク・バーント(Mark Berndt)容疑者(61)。2008年から2010年までの間に7~10歳の児童に対して行った虐待により23の罪を犯した容疑がもたれている。

 ロサンゼルス市統合学区(Los Angeles Unified School District)のジョン・ディージー(John Deasy)氏は、「マーク・バーントの行為には吐き気を催し、恐怖すら覚える」と述べ、「この人物とその行為は、生徒らを思い懸命に働く他の教師らとは無関係だ」と続けた。

■写真現像店の通報で発覚

 事件が浮上したのは2011年1月。教室で目隠しをされ、テープで口をふさがれた児童らを撮影した40枚を超える写真に気づいた現像店が警察に通報、直後に同容疑者は教職を解かれた。

 ロサンゼルス保安官事務所によると、写真には児童の肩に手を回したり、口をふさいでいる容疑者の姿が写っていたという。

 中には、女子児童の口元で透明、もしくは白濁した液体で満たされた青色のプラスチック製スプーンを持ち、まるで何かを飲ませるかのような仕草を写したものもあったという。DNA鑑定の結果、この液体がバーント容疑者の精液だったことが判明している。

 同保安官事務所によると、写真にはマダガスカルコキブリと見られる、生きている大型のゴキブリを顔や口にのせられた児童の姿も写っていた。バーント容疑者の自宅からは、同じような写真が100枚以上見つかっている。また警察当局が押収したアダルトDVDには性的な拘束シーンがあり、これと似た格好をさせられた児童の写真もあったという。(c)AFP